「第二新卒だけど大手企業に転職したい。」
そう考えている方にとって、ITやコンサルといった第二新卒を積極採用している業界は、
転職先の候補に入ってくるものだろうと思います。(私もそうでした( ・∇・))
今回は、そんな第二新卒に寛容なIT業界の中でも「富士通japan株式会社」
の転職可能性についてお伝えしたいと思います。
富士通ってどんな会社?
そもそも、富士通はどんな事業や製品を展開しているのでしょうか?
また、他のIT企業と比較してどんな特徴があって、待遇は業界内で何番手なのでしょうか。
転職してから後悔しないように、富士通の基本情報を押さえておくことは大切ですね。
事業紹介
富士通の事業は大きく3つに大別できます。
- テクノロジーソリューション(SI,インフラ(情報基盤),各種サーバ等)
顧客が「〇〇なシステムが欲しい」という要望通りのシステムを構築し、提供するイメージ。
AIで津波予想するシステムを提供するなど、独自システムとしての開発もある。 - ユビキタスソリューション(パソコン、携帯電話)
公務員系のデスクトップPCは富士通製が多いような?? - デバイスソリューション(電子部品、電池)
初めて知りましたが、PC基盤や太陽電池系でしょうか。縮小気味の事業です。
テクノロジーソリューションで全体の70%以上を占めている状況です。
富士通の強みは、ハードウェアの技術力を保持していることでしょうか。SIといった既存のシステム開発は、どの会社が実施しても差別化は図りにくく、価格競争に巻き込まれがちです。一方、世界一のスパコン「富岳」といった他社に真似できない製品を生み出せば、価格を自由に設定でき高い利益率を確保することができます。
富士通の弱みは、強みの裏返しですがハードウェア製品を持っていることでしょう。
これにより、SI事業で顧客に自由な提案ができないことが起こり得ます。
新規顧客の開拓をする際に、自社製品でないPCやサーバを保持している顧客に対し、「自社のハードウェアに置き換えてもらう」+「システム開発案件を獲得する」はコスト面からハードルが高いです。
※海外製の安いPCやサーバが使えなかったりする。
※クラウドについても、TOPシェアの「AWS」を提案できずに、自社のクラウドを提案せざるを得ない。。。。なんてことを聞いたことがあります。
業績と将来性
富士通 HPから、2017年〜2021年の業績推移を取ってきました。
売上高は減少、営業利益は増加していることがわかりますね。
2017年と比較して2021年の売上は▲5,000億です。
事業別売上を見ると、「デバイスソリューション」の売上高が▲2,000億減少。
また、デバイスソリューションに配置される社員数も15,000人⇨8,000人に減らしています。
諸外国の安価なデバイス(電子部品、電池など)の価格競争を避けるために、デバイス事業を縮小していく方針が見えてきますね。
営業利益は微増傾向ですが、どんな要因が考えられるでしょうか??
先ほど「デバイスソリューション」の売上高が減少しているとお伝えしましたが、
営業利益は100億→600億まで増加しています。
つまり、デバイス(電子部品、電池など)は高価格帯の製品に絞り製造しているので、営業利益が改善したと言えますね。
将来性については、苦戦が予想されます。
「事業紹介」でも触れましたが、SI事業の伸び悩みが気になります。
コロナ禍によって、一層DXが盛んになっていますが、「自社ハードウェアを絡めた提案をする」という制約は事業拡大の大きな障害となると思います。
待遇(他社比較)
有価証券報告書から、平均年収を持ってきました。
平均年収に()の平均年齢を加味すると、野村総合研究所>>日立製作所、NTTデータ>富士通>NECの待遇順になっていますね。
野村総合研究所がぶっちぎり高待遇ですね( ・∇・)
その他4社であれば大差ないので、「待遇を考えたら〇〇社がいい!」といった考え方で転職活動を行う必要はないのかなと思います。
第二新卒として入社できるか
さて、本題です。富士通は第二新卒を積極採用しているのでしょうか?
結論から言うと、IT業界の中ではあまり積極的ではないが、他業界も含めると第二新卒を積極採用していると言えるでしょう。つまり、入社は十分可能だということです。
新卒と中途採用の人数比率
IT業界では遅れ気味?
新卒採用比率 | 2019年度 (2020年3月期) | 2020年度 (2021年3月期) | 2021年度 (2022年3月期) |
---|---|---|---|
富士通 | 72.3 | 72.2 | 67.0 |
NTTデータ | 68.6 | 59.5 | 61.9 |
野村総合研究所 | 62.0 | 73.0 | 61.0 |
日立製作所 | 58.0 | 68.0 | 68.0 |
年々中途採用の割合が高くなっていますが、IT業界の中では若干遅れ気味かな?
新卒採用経由での採用はあるか?
積極採用度:高
募集職種 | ビジネスプロデューサー/ソリューション&サービスエンジニア/開発/研究/ コーポレート(サプライチェーンマネジメント、購買、法務、知的財産、 財務・経理、総務・人事) |
---|---|
募集学科 | 全学部全学科 |
募集対象 | 大学、大学院、高等専門学校を2023年3月卒業(修了)見込みの方 または既卒の方で新規卒業予定者と同じ枠組みによる採用を希望される方(職歴の有無は問いません) |
初任給 | 修士了:月給260,000円 大学卒:月給230,000円 高専卒:月給200,000円 2022年度入社実績 |
休日休暇 | 休日(2022年度年間休日124日):完全週休2日制(土曜日・日曜日)、祝日、年末年始、特別休日 休暇:有給休暇(初年度20日)、積立休暇、リフレッシュ休暇、育児休職制度、介護休職制度、他 |
職歴を問わず、新卒採用枠での応募が可能となっています。
また、通年採用を行っているため転職時期に縛られることもありません。
※新卒採用として2023年4月入社を希望する方は、2022年6月以降通年で採用選考を実施。
第二新卒向けの募集はあるか
IT業界の中では少ないか。
転職エージェントサイトを見ると、第二新卒向けの求人が一定数ありました。
主に、営業とSE職業の募集が目立ちますね。(2022年7月現在)
募集要項を見ると、「業界・職種未経験」「必須要件:大学卒業3年以内」がほとんどであり、応募のハードルは低いかと思います。
野村総合研究所やNTTデータといった競合企業の求人数に比べると、少ないなという印象を受けましたので、IT業界の中ではあまり積極的ではない。という評価にさせていただきました。
しかし、あくまで同業他社に比べたら積極的ではない(ように見受けられる)のであって、転職難易度を加味すると比較的転職しやすいのではないかと考えます。
※野村総合研究所は待遇がいいので人気が高い。NTTデータはSI業界最大手なので人気が高い。
まとめ
富士通に第二新卒が転職できる可能性は高いと判断します!
- 経験者採用比率が増加
- 同業他社の方が人気が高い
- 第二新卒向けの求人がある
- 新卒採用枠での応募が可能
異業種・未経験に転職するなら、第二新卒が最後のチャンスです。
これ以は、募集要項に経験やスキルが必須要件として求められてくるため、大きくキャリアチェンジをすることはかなり難しくなります。
「あの時、転職していればよかったのかな・・・」という後悔をしたくない方は、真剣に自分のキャリアに向き合ってくださいね( ・∇・)
私が第二新卒で転職してみて思ったことを以下の記事にまとめてますので、参考までに
第二新卒向けエージェント
私が利用して、悪くないな( ・∇・)と思った、転職エージェントを紹介しておきますね。
ただし、エージェントから勧められて企業にホイホイ応募するのは辞めましょう!
あくまで、面接の対策や企業情報を提供してもらうなどエージェントを使い倒すスタンスが大事です。
「キャリアパーク」第二新卒に強い
キャリアに関する悩みがあれば、私に相談していただいても!(問い合わせフォームor Twitter)
それではまた次の記事で👋
コメント